私たち河合造園の職人は外構部門と造園部門に分かれています。「造園と外構って違うの?」と思われた方も多いと思います。また「エクステリアって何?」となると思います。実際にこの辺りはすごく密接な関係でほぼ、同じ扱いになっている場合もあります。ではなぜ、そうなっているのか等を説明させていただきます。
外構とは
読み方 | がいこう |
英語表記 | external works |
業種 | 建築業土木工事 |
概念 | 建物の外の建造物を指す。オープン外構、その逆のクローズ外構、 中間のセミミクローズ外構に分類されます。 |
主な施工ジャンル
外構フェンス・塀・柵
境界を仕切る役目を持ちます。用途に応じて様々なパターンがあります。外構フェンスは目隠しフェンスと通常のものに分かれます。基礎や高さもパターンがあり、場所や用途で変更できます。塀は主にブロックを使った壁のようなイメージです。柵は防犯としての役目が強いイメージです。
カーポート
カーポートとは愛車を熱や汚れから守る柱と屋根の構造物です。家庭用ですと1台用から3台用、柱の位置や高さ、屋根の形状、素材、デザイン性の優れたもの、雪や風に強いものなど様々なタイプがあります。オプションで横からの雨風を防ぐサイドパネルや、夜にラットアップする照明などもあります。
サイクルポート
サイクルポートは車ではなく、自転車用になります。内容はカーポートとほとんど同じです。設置場所によってはテラス屋根で代用したりする事もあります。
車庫・ガレージ
カーポートやサイクルポートとは違い、対象を完全に囲います。建造物になりますので10㎡以上の場合は確認申請が必要になります。高級車をお持ちの方、趣味部屋が欲しいかたなどにおすすめです。
外構駐車場
一般家庭では、ほとんどが土間コンクリートでの駐車場になります。コンクリートはひび割れやすいので経験のある職人でもなかなか難しい技術になります。天候や季節によっても仕上がりが変わってきます。
外構アプローチ、階段
アプローチとは入り口から玄関までの通路を指します。材料によっていろんなアプローチができます。玄関まで高低差がある場合は階段を追加したり、スロープにしたりする事が出来ます。
機能門柱、造作門柱、宅配ボックス
既存品としての機能門柱、宅配ボックスを埋め込んだりしてオリジナルのデザインができる造作門柱がございます。宅配ボックスは機能門柱に内蔵されているものもあります。また宅配ボックス単体での設置もできます。
ウッドデッキ
外構では主に樹脂を使った人工木のウッドデッキがメインになります。天然木のウッドデッキは会社によって対応できるところとそうでないところがありますので事前に確認してみたほうが良いでしょう。リビング床と同じ高さで設置できるので違和感なく外に出られます。バーベキューの場合は樹脂なので焦げてしまいます。
タイルデッキ
ウッドデッキと対極のメリットとデメリットがあります。構造上リビングと同じ高さには設置できません。タイルなので熱に強くバーベキューには対応可です。木調タイルや色を交互に変えたりなどバリエーションが豊富なところも特徴です。
植栽・シンボルツリー
緑が入るとグッとおしゃれな外観に代わります。シンボルツリーをはじめ低木やお花などもあるとおしゃれになります。レンガやピンコロの花壇も外構になります。
照明・ライト
玄関前や、植栽、カーポートなどにつけられるライト、防犯の意味以外にもおしゃれな空間を演出します。
造園とは
読み方 | ぞうえん |
英語表記 | landscaping |
業種 | 建築業土木工事 |
概念 | お庭がメイン、自然物を扱う(植物・石、水など) |
主な内容
植栽工事・植栽の伐採、伐根・芝生
植木を植えたり、芝生を張ったりする事と逆に既存の植栽を撤去したりした後、処分するまでの工事になります。撤去は根ごと抜き取る伐根、根を残して切り取る伐採がございます。価格的には伐根の方が高くなります。
植栽のメンテナンス(剪定、害虫駆除、肥料)
造園というとこちらのイメージが多いのではないでしょうか。伸びすぎた植栽を剪定したり害虫がつかないように消毒したりなどの維持する仕事です。
石を使ったお庭作り、池施工、花壇、照明
日本庭園でよく使う石材、洋風な壁に使うガビオンなどの石を扱います。またレンガやピンコロを使った花壇などに施工も致します。「庭師」という職業はお庭全体に対応するため、ライトや池などの施工も手掛けます。
エクステリアとは
英語表記 | exterior |
概念 | インテリアとの対義後、家の外全体の空間を指す。 エクステリアの中に外構、造園が含まれます。 |
ですが最近では外構とエクステリアは、ほぼ同じ意味で使われていますので、どちらを使っても問題はないと思います。実際に造園も外構もできる職人さんもいらっしゃいますし、造園の一部、外構の一部だけできる方もいらっしゃいます。また外構業者に植栽をお願いしても知り合いの造園屋さんに頼んだりしたり、自社の職人さんで、出来る方が対応したりなどして依頼人的にはどっちなのかわからないというのも混同してしまう原因になっているのではないでしょうか。
また照明などは構造物につけるものは外構業者、お庭でのライトアップなどは造園業者が得意としているのではないかと思います。どちらもできるとは思いますが、そういったシチュエーションでの経験が多いのではないかと思います。
造園業者はお庭のメンテナンスという仕事もあります。具体的には定期的に剪定、害虫駆除、肥料や雑草処理などの仕事になります。よく広い日本庭園などで植木をカットしていたりするのがそうです。植栽の種類・特徴、季節、害虫対策などの豊富な知識が必要になります。この他、池や石を使った施工も致します。
外構の職人はウッドデッキやカーポートなどを設置する金物職人と呼ばれる仕事やコンクリート打設、左官、タイル、ブロック積みなど、それぞれにジャンルがあります。そういった意味で別々にしています。
いかがだったでしょうか。弊社にはそのジャンルに特化したプロがいます。お見積りは無料ですのでお気軽にお問合せください。