
外構工事を検討しているときに、「全面コンクリートにするべきかどうか」で悩まれる方は非常に多くいらっしゃいます。雑草対策・駐車場の確保・お手入れのしやすさなど、さまざまな理由から外構をコンクリートで仕上げたいというニーズは年々増えています。しかし同時に、全面コンクリートの費用がどのくらいかかるのか、デメリットはないのか、後悔しない選択なのかといった不安もつきものです。この記事では、「全面コンクリートの特徴」「全面コンクリートのメリットとデメリット」「全面コンクリートの費用の目安」「後悔しないための注意点」をわかりやすく解説します。これから外構工事を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
外構の全面コンクリートとは何か?

外構の全面コンクリートとは、敷地内のアプローチ・駐車場・庭・通路などをほぼすべてコンクリートで仕上げる外構プランのことです。土や砂利、芝生などを使わず、コンクリートで一体的に舗装することで、雑草対策・ぬかるみ防止・メンテナンス軽減を重視した実用性の高い外構として人気があります。特に近年は、共働き世帯や高齢世帯を中心に「草むしりをしたくない」「掃除や管理の手間を減らしたい」というニーズが増えており、外構 全面コンクリートはそうしたライフスタイルに合った選択肢のひとつといえます。一方で、外構の全面コンクリートにはメリットだけでなくデメリットも存在します。費用面、見た目、夏場の暑さ、水はけなど、事前に理解しておかないと後悔につながるポイントも少なくありません。そのため、外構 全面コンクリートを検討する際は「なぜ全面コンクリートにしたいのか」「自分の暮らしに本当に合っているのか」を整理したうえで判断することが大切です。
外構 全面コンクリートのメリット
① 雑草対策・管理の手間がほぼゼロになる

外構の全面コンクリートの最大のメリットは、雑草が生えにくくなることです。土や砂利のままだと、どうしても雑草が生えて定期的な草むしりが必要になります。しかし、全面をコンクリートで覆うことで、雑草の発生自体をほぼ防ぐことができます。これにより、草刈り・除草剤散布・芝生管理といった作業から解放され、外構の維持管理が非常に楽になります。
② 雨の日でもぬかるまず、汚れにくい

外構の全面コンクリートは、雨が降っても地面がぬかるまず、靴や車が汚れにくいという特徴があります。土の庭だと、雨の日は泥が跳ねて外壁や玄関が汚れたり、靴底に泥が付いたまま室内に入ってしまうこともあります。コンクリート仕上げにすることで、雨天時でも足元が安定し、掃除もしやすくなります。
③ 駐車スペースとして使いやすい

外構の全面コンクリートは、駐車場と庭の境界がないため、敷地全体を広く使える点もメリットです。来客時に一時的に車を多く停めたい場合や、将来台数が増える可能性がある場合にも柔軟に対応できます。また、タイヤの沈み込みや轍(わだち)ができないため、長期的に見ても使いやすい状態を保ちやすいです。
④ 見た目がスッキリして建物が引き立つ

外構の全面コンクリートはシンプルなデザインになるため、建物の外観を邪魔せず、すっきりとした印象になります。特にモダン住宅やシンプルな外観の建物とは相性が良く、「余計な装飾を入れずに整えたい」という方に向いています。
外構 全面コンクリートのデメリット
① 夏場は照り返しが強く暑くなりやすい

コンクリートは熱を吸収しやすく、夏場は照り返しが強くなります。そのため、外構 全面コンクリートにすると、庭や駐車場付近の体感温度が高くなりやすい点は注意が必要です。
② 無機質で冷たい印象になりやすい

外構の全面コンクリートは実用性が高い反面、どうしても無機質で冷たい印象になりがちです。「緑のある庭にしたい」「季節感を楽しみたい」という方には、少し物足りなく感じる場合があります。
③ 後から変更・やり直しがしにくい

コンクリートは一度施工すると、撤去や変更に費用と手間がかかります。将来的に「やっぱり一部を庭にしたい」「植栽を入れたい」と思っても、簡単には変更できません。
外構 全面コンクリートの費用はどう決まるのか?

全面コンクリートの費用は、「施工面積 × 単価」だけで決まるわけではありません。実際には、下地の状態・勾配・排水処理・立地条件・重機の搬入可否など、さまざまな要素が重なって最終金額が決まります。そのため、同じ「外構 全面コンクリート」でも、敷地や条件が違えば費用に大きな差が出ることがあります。ここでは、全面コンクリートの費用を構成する主な要素を整理していきます。
外構 全面コンクリートの費用相場の目安
外構の全面コンクリート費用は、一般的に 1㎡あたり8,000円〜15,000円前後 が目安になります。ただしこれはあくまで標準的な条件の場合であり、実際の全面コンクリートの費用は以下のような条件によって上下します。こうした条件が重なると、外構 全面コンクリートの費用は想定よりも高くなることがあります。

地盤が軟弱で砕石や転圧が多く必要な場合

勾配がきつく、段差処理や擁壁が必要な場合

排水計画のために側溝や排水桝を設置する場合

重機が入らず、人力施工が多くなる場合
面積別に見る外構 全面コンクリートの費用イメージ
あくまで目安ですが、外構 全面コンクリートの費用は次のようなイメージになります。ここに、排水工事・型枠工事・伸縮目地・スリット処理などが加算されることもあります。
- 30㎡程度:約24万〜45万円前後
- 50㎡程度:約40万〜75万円前後
- 80㎡程度:約64万〜120万円前後
- 100㎡程度:約80万〜150万円前後
外構 全面コンクリートの費用が高くなるケース
① 残土処分が多い場合

既存の土を掘削してコンクリート下地をつくる際、大量の残土が出ることがあります。この残土処分費は意外と高額になりやすく、外構 全面コンクリートの費用を押し上げる要因になります。
② 排水処理が必要な場合

外構 全面コンクリートは水が地面に浸透しないため、排水計画が非常に重要です。勾配をつけたり、排水桝や側溝を設置したりすることで、水たまりや浸水を防ぎますが、その分費用は上がります。
③ 厚みを増す必要がある場合

車の乗り入れがある場合は、コンクリートの厚みを増やす必要があります。歩行用よりも駐車場用のほうが厚く施工されるため、外構 全面コンクリートの費用も高くなります。
外構 全面コンクリートで費用を抑える考え方
外構 全面コンクリートの費用を抑えるには、「すべてを一律にコンクリートにする」以外の選択肢も検討することが大切です。こうした工夫をすることで、外構 全面コンクリートの費用を抑えつつ、実用性は確保することができます。

見えない部分は砂利敷きにする

建物裏や物置下は簡易舗装にする

人が通らない場所は土のままにする
外構 全面コンクリートで後悔しやすいポイント
外構 全面コンクリートは便利で実用性の高い外構ですが、事前の検討が不十分だと「こんなはずじゃなかった」と後悔につながることもあります。ここでは、実際によくある後悔ポイントを整理しておきます。
① 夏の暑さ・照り返しを想定していなかった

外構 全面コンクリートは、夏になると地面の温度が非常に高くなります。裸足で歩けないほど熱くなることもあり、庭で子どもを遊ばせたい場合や、ペットがいる家庭では大きな問題になることがあります。対策としては、一部に植栽帯を設けたり、ウッドデッキやタイルテラスを組み合わせたり、日陰をつくる工夫をすることが重要です。
② 見た目が想像以上に無機質だった

図面やイメージではスッキリして見えても、完成後に「思ったよりも冷たい印象だった」と感じるケースは少なくありません。外構 全面コンクリートは素材の選択肢が限られるため、単調になりやすい点がデメリットです。スリットに砂利や植栽を入れたり、刷毛引き仕上げや金ゴテ仕上げを使い分けたりすることで、表情をつけることができます。
③ 水たまりができた

外構 全面コンクリートは水が浸透しないため、勾配設計が甘いと水たまりが発生します。これは見た目の問題だけでなく、滑りやすさや劣化の原因にもなります。外構 全面コンクリートを施工する際は、必ず排水方向・勾配・排水桝の位置まで確認することが大切です。
④ 後から緑が欲しくなった

完成後に「やっぱり緑が欲しい」と感じても、コンクリートを撤去して植栽を入れるのは簡単ではありません。将来的な変更の可能性がある場合は、あらかじめ一部を土や花壇スペースとして残しておくと後悔しにくくなります。
外構 全面コンクリートを選ぶ前に確認すべきチェックポイント
外構 全面コンクリートで後悔しないためには、次のような点を事前に確認しておくことが重要です。これらを整理したうえで判断することで、外構 全面コンクリートが「正解」になるかどうかが見えてきます。

夏場の暑さ対策は必要か

子どもやペットの利用はあるか

将来、庭として使う可能性はあるか

水はけ・排水計画は十分か

見た目のイメージは本当に好みに合っているか
外構 全面コンクリートが向いている人・向いていない人
向いている人

- 雑草管理をしたくない人
- 駐車スペースを柔軟に使いたい人
- シンプルな外構が好きな人
- メンテナンスを極力減らしたい人
向いていない人

- 緑や自然を楽しみたい人
- 夏の暑さが気になる人
- 将来レイアウト変更の可能性が高い人
- 柔らかい雰囲気の外構が好みの人
外構 全面コンクリートの施工の流れ
外構 全面コンクリートは、単にコンクリートを流すだけの工事ではありません。下地づくり・排水設計・養生まで含めて、はじめて品質が決まります。ここでは一般的な施工の流れを解説します。
① 事前調査・プラン決定

まず敷地の広さ・高低差・水の流れ・既存構造物の有無を確認し、外構 全面コンクリートの範囲と仕様を決めます。この段階で、排水方向・勾配・車の動線・将来の使い方まで想定することが重要です。
② 掘削・下地づくり

地面を掘削し、砕石を敷いて転圧します。この下地が弱いと、将来的に沈下やひび割れが起こりやすくなります。
③ 型枠設置・配筋

コンクリートを流す範囲に型枠を設置し、必要に応じて鉄筋やワイヤーメッシュを入れます。車が乗る部分では特に配筋が重要になります。
④ コンクリート打設・仕上げ

生コンクリートを流し込み、金ゴテや刷毛引きで仕上げます。滑り止めが必要な場所では刷毛引き仕上げが選ばれることが多いです。
⑤ 養生・乾燥

打設後は一定期間立ち入り禁止とし、十分に乾燥させます。これを怠ると、強度不足や表面劣化の原因になります。
外構 全面コンクリートの工期の目安
外構 全面コンクリートの工期は、面積や天候・季節によってによって変わりますが、一般的には以下が目安です。これに雨天や養生期間が加わると、全体で1〜2週間程度かかることもあります。
- 小規模(30㎡程度):3〜5日
- 中規模(50〜80㎡程度):5〜7日
- 大規模(100㎡以上):7〜10日
外構 全面コンクリートで注意すべき施工ポイント
これらを施工前に確認することで、トラブルを防ぎやすくなります。

勾配は十分に取れているか

排水口や側溝は適切な位置か

伸縮目地やスリットが入っているか

車両荷重に耐える厚みがあるか
外構 全面コンクリートと他素材との比較
外構 全面コンクリートは実用性が高い一方で、他の素材と比較してはじめて見えてくる特徴もあります。ここでは代表的な外構素材と比べながら整理します。
砂利との比較

砂利はコストが安く、水はけが良い点がメリットですが、歩きにくく、雑草が生えやすく、定期的な補充が必要になります。外構 全面コンクリートは初期費用は高めですが、長期的には管理が圧倒的に楽になります。
芝生との比較

芝生は見た目が良く、夏の照り返しも抑えられますが、定期的な刈り込み・水やり・施肥が必要です。外構 全面コンクリートは景観性では劣るものの、管理負担は大きく軽減されます。
タイル・石張りとの比較

タイルや石張りはデザイン性が高いですが、材料費と施工費が高額になりやすくなります。外構 全面コンクリートはコストと実用性のバランスが良い選択肢といえます。
外構 全面コンクリートのおすすめ組み合わせ
全面をコンクリートにするのではなく、部分的に他素材と組み合わせることで満足度が高まります。こうした工夫により、外構 全面コンクリートの実用性を保ちつつ、見た目や快適性を向上させることができます。

アプローチのみタイル張り

建物際に植栽帯を設ける

目地に砂利や人工芝を入れる

ウッドデッキと組み合わせる
まとめ:外構 全面コンクリートは暮らし方で判断する
外構 全面コンクリートは、雑草対策・メンテナンス軽減・駐車のしやすさといった面で非常に優れた外構です。一方で、暑さ・無機質さ・将来変更のしにくさといったデメリットもあります。そのため、「管理を楽にしたいのか」「庭として使いたいのか」「見た目を重視したいのか」といった暮らし方を基準に判断することが重要です。外構 全面コンクリートの費用だけでなく、完成後の暮らしまで想像したうえで選ぶことで、後悔のない外構づくりにつながります。





