
外構にヤシの木を植えると、一気に南国リゾートのような雰囲気が演出できます。青空に映えるシルエットや、風にそよぐ葉の音は、他の植栽では出せない開放感があります。この記事では、外構のヤシの木の種類や値段、選び方や注意点をプロ目線で詳しく解説します。
外構にヤシの木を植えるメリット
1. リゾート感あふれるデザイン性

外構にヤシの木を植える最大の魅力は、そのデザイン性の高さです。一気に「海辺のような雰囲気」「海外リゾートのような外観」を作り出せます。住宅のスタイルを問わず、シンプルモダンやカリフォルニアスタイル、サーフスタイルなどにぴったりです。
2. 手入れが比較的簡単

種類にもよりますが、ヤシの木は基本的に乾燥や暑さに強く、剪定も年に数回で済みます。他の常緑樹のように頻繁に枝を落とす必要がないため、手間が少ないのも人気の理由です。
3. シンボルツリーとして存在感抜群

外構の中心に1本植えるだけで、家全体の印象が引き締まります。特に玄関横や駐車場脇など、目立つ場所に植えると「我が家の顔」として印象的なエントランスになります。
外構のヤシの木の種類|人気ベスト5
ヤシの木といっても種類は非常に多く、それぞれに特徴があります。ここでは、外構におすすめのヤシの木の種類5選を紹介します。
1. ココスヤシ(シルバーリーフが美しい王道)

外構のヤシの木の定番「ココスヤシ」。葉の色が銀青色で、ボリューム感がありながらも涼しげな印象を与えます。耐寒性が高く、関東以南なら地植えでも越冬可能。成長がやや遅く、メンテナンスも比較的楽です。
| 葉色 | シルバーグリーン |
| 耐寒性 | 強い(−8℃前後までOK) |
| 樹高 | 最大5〜8m |
| 外構におすすめの場所 | シンボルツリーとして |
2. ワシントンヤシ(ワシントニアパーム)

まっすぐに伸びる幹が特徴的で、アメリカ西海岸を思わせるスタイル。外構デザインをサーフテイストにしたい人に人気です。成長が早く、風にそよぐ姿がとてもダイナミックです。
| 葉色 | 濃いグリーン |
| 耐寒性 | やや強い(−5℃程度) |
| 樹高 | 最大10〜15m(剪定で調整可) |
| 外構におすすめの場所 | 駐車場脇、道路沿い |
3. カナリーヤシ(フェニックス)

「王様のヤシ」とも呼ばれるカナリーヤシは、幹が太く、葉が大きい重厚感のある種類です。ホテルやリゾート施設でもよく使われます。外構に植えると高級感のある雰囲気になります。
| 葉色 | 深い緑 |
| 耐寒性 | 強い(−8℃前後) |
| 樹高 | 最大10m |
| 外構におすすめの場所 | 広い庭、エントランス中心部 |
4. ビロウ(クバヤシ)

日本原産のヤシで、湿気や風にも強いのが特徴。南国風の外構だけでなく、和風モダンの住宅にもマッチします。葉が扇状に広がり、低木としても使いやすい種類です。
| 葉色 | やや光沢のある緑 |
| 耐寒性 | 中程度(0℃程度まで) |
| 樹高 | 3〜6m |
| 外構におすすめの場所 | 庭のアクセント、塀際 |
5. トックリヤシ(観葉植物にも人気)

幹の根元が徳利のように膨らんでいるのが特徴のユニークなヤシ。外構だけでなく、鉢植えでも楽しめます。寒さにはやや弱いため、冬場は防寒対策が必要です。
| 葉色 | 明るいグリーン |
| 耐寒性 | 弱い(5℃以上推奨) |
| 樹高 | 最大3〜5m |
| 外構におすすめの場所 | 玄関ポーチ、屋外鉢植え |
外構のヤシの木の値段相場
「ヤシの木を植えてみたいけど、値段が高そう…」と思う方も多いでしょう。実際のところ、外構で使うヤシの木の値段は種類とサイズによって大きく異なります。
※設置費用(植え込み・運搬・重機代)は別途。全体で+3〜10万円ほどかかるのが一般的です。
| ヤシの木の種類 | 樹高(目安) | 値段の相場(1本あたり) | 備考 |
|---|---|---|---|
| ココスヤシ | 2〜3m | 約3〜8万円 | 成長が遅く扱いやすい |
| ワシントンヤシ | 3〜5m | 約2〜6万円 | 成長が早く剪定が必要 |
| カナリーヤシ | 3〜4m | 約5〜10万円 | 重厚感のある見た目 |
| ビロウ | 2〜3m | 約2〜5万円 | 和風外構にも合う |
| トックリヤシ | 1〜2m | 約1〜3万円 | 鉢植え向き |
ヤシの木を外構に植えるときの注意点
1. 成長スペースを確保する

ヤシの木は成長すると葉が大きく広がります。住宅や電線に近い場所だと、剪定が大変になる場合があります。外構に植える際は、2〜3m以上の間隔を空けるのが理想です。
2. 寒さ対策を忘れずに

関東以北では、冬の寒さで葉が枯れることも。防寒シートを巻く、根元にマルチングをするなど、防寒対策をしておきましょう。
3. 水やりは「乾かし気味」に

ヤシの木は乾燥に強い反面、過湿には弱い植物です。特に梅雨時期は水のやりすぎに注意。地植えの場合は、根が張るまでは定期的に水やり、以降は控えめが基本です。
外構のヤシの木をおしゃれに見せるデザイン例
ロックガーデンとの組み合わせ

ヤシの木の足元にゴロタ石や溶岩石を敷くロックガーデン風デザインは、人気の外構スタイル。照明を加えると夜も雰囲気が一変します。
ウッドデッキやカーポートとの相性

ウッドデッキやカーポートの近くにヤシの木を植えると、統一感のある外構デザインになります。カリフォルニアスタイルや西海岸風の家によく合います。
低木・グラス類との植栽ミックス

ヤシの木だけでなく、アガベやニューサイランなどのドライガーデンプランツと組み合わせると、より自然で洗練された印象に。
外構にヤシの木を植えるタイミング

ヤシの木を植えるのに適した時期は春(4〜6月)または秋(9〜10月)です。この時期は気温が安定しており、根付きやすくなります。真夏や冬はストレスが大きく、枯れやすいため避けるのが無難です。
まとめ:外構にヤシの木で理想の南国スタイルを
外構にヤシの木を取り入れると、家全体の印象が一気に変わります。種類や値段をしっかり比較し、育てやすいものを選べば、長く楽しめるシンボルツリーになります。風にそよぐヤシの木が出迎える外構は、訪れる人の心を癒す空間になります。ぜひあなたの家にも、ヤシの木のある暮らしを取り入れてみてください。
- 外構のヤシの木は「ココスヤシ」が人気
- 値段は2万円〜10万円前後が相場
- 植える場所と防寒対策がポイント



