セミクローズ外構で角地の場合、2つの道路が面する為に普通の箇所より考えないといけない注意点があります。角地でセミクローズ外構をお考えの方は参考にしてもらえればと思います。
事故への配慮
角地は道路に面する部分が通常の倍あるので、車や自転車、歩行者の視界を妨げない事が重要になってきます。特に道路に面したコーナー部分は配慮が必要になります。事故を減らすために塀やフェンスを低めのフェンスや、視界を遮らない格子状のフェンス、透過性のある植栽を選びましょう。
防犯面での配慮
角地は道路に面している箇所が多いので通行人に見られることが多く、犯罪のターゲットになりやすいです。セミクローズ外構では、防犯カメラの設置や、目立ちにくい場所に適切な照明を配置することで、防犯性を高めることが大切です。また外からの視線をコントロールしつつ、敷地内の状況が外からもある程度、確認できるようにするなと、バランスの取れた防犯対策が必要になります。
景観との調和
角地は周囲からよく見えるため、外構のデザインが目立ちやすい場所です。外構のデザインが周辺の景観や住宅のスタイルに調和しているかを考慮することが大切です。例えば、植栽を使って自然な形で目隠しをし、地域の景観と調和させる方法や、周囲の家々との統一感を意識したデザインが求められます。
プライバシーの確保
角地では道路に面する部分が多いため、プライバシーの確保が難しいことがあります。適切な位置に目隠しフェンスや生垣を配置することで、リビングや庭が外から見えないように工夫することが大切です。目隠しの位置や高さは、通行人の目線を考慮して設定し、必要な部分だけに効果的な目隠しを施すようにしましょう。
風通しと日当たり
角地は日当たりや風通しが良い特徴がありますが、逆に風が強かったり、暑くなりやすかったりしますのでこれらを考慮した外構デザインが必要になります。例えば、風よけとなるフェンスや生垣を設置したり、日陰を作るためのパーゴラやシェードを活用することが効果的です。
駐車スペースの確保
角地では、敷地の形状や道路の配置により駐車スペースの設計が難しい場合があります。セミクローズ外構では、駐車スペースを確保しつつ、視線を遮る工夫が必要です。例えば、車の出し入れをしやすくするための開放的なアプローチを設けつつ、駐車スペース自体は植栽や低いフェンスで目隠しするなどのデザインが考えられます。
視覚的なバランス
角地は2面に道路があるため、見られる確率が上がります。そのため外構デザイン全体のバランスを考えることが大切です。片側が高い塀で、もう一方が開放的というようなアンバランスなデザインは避け、全体的に統一感のあるデザインにすると良いでしょう。