
住まいの印象を大きく左右する外構。門まわりやアプローチ、庭の一角など、限られたスペースに緑を取り入れるなら、手入れがしやすく景観も整いやすい低木の植栽がおすすめです。外構に低木をうまく配置することで、四季の彩りや目隠し効果、雑草の抑制など、さまざまなメリットがあります。今回は外構の低木について、選び方のポイントやおすすめの種類を詳しく紹介します。
低木とは?外構で使われる理由

低木とは、一般的に高さが0.5m〜3mほどの樹木のことを指します。高木と比べて成長がゆるやかでコンパクトにまとまるため、住宅の外構や庭、マンションの植え込みなどに多く用いられています。
外構に低木を使うメリット
- 管理がしやすい:剪定の頻度が少なく、初心者にも向いている
- 圧迫感がない:低めの高さで視線を遮りつつ開放感も確保
- 彩りが豊か:花や実、紅葉など季節を感じられる種類が豊富
- 雑草対策にもなる:地面を覆うことで雑草の発生を抑える
特に狭小地や都市部の住宅では、外構のスペースが限られるため、外構の植栽には低木が最適といえるでしょう。
外構におすすめの低木10選
ここでは、外構でよく使われる低木の中から、見た目や管理のしやすさ、人気の高さなどを基準におすすめの外構低木の種類を厳選して紹介します。
1. アベリア

細かい葉と白〜ピンク色の小花が特徴で、年中緑が楽しめる常緑低木。丈夫で剪定も簡単なため、外構の植栽として高い人気があります。
2. サツキ

春から初夏にかけて鮮やかな花を咲かせる落葉低木。和風・洋風問わず合わせやすく、庭や玄関周りにおすすめです。
3. ヒイラギナンテン

ギザギザした葉と黄色い花が印象的。日陰にも強く、建物の北側や目隠しにも使われます。
4. ボックスウッド(ツゲ)

整った形に刈り込めることから、生垣やアプローチの縁取りに適しています。常緑で手入れも楽です。
5. ドウダンツツジ

春の白い花と秋の紅葉が魅力。落葉樹ですが季節感を演出でき、外構のアクセントに最適な低木です。
6. コルディリネ

カラーリーフとして人気の常緑低木。赤や紫の葉色が特徴で、モダンな外構に合います。
7. ローズマリー

ハーブとしても有名な常緑低木。香りも良く、ナチュラルな雰囲気の外構にぴったりです。
8. カレックス

グラス系の低木で、軽やかな印象を与える植栽。ロックガーデンやドライガーデンに映えます。
9. アジサイ

梅雨時期に咲く美しい花が魅力。落葉低木で、半日陰でも育ちます
10. ユキヤナギ

春に小さな白い花を咲かせる落葉低木。しなやかな枝が風に揺れる様子が美しく、和風の外構にも合います。
外構に低木を植えるときのポイント
1. 成長スピードを考慮する

低木といっても種類によって成長速度が異なります。手入れの手間を減らしたい場合は、ゆっくり育つタイプを選びましょう。
2. 日当たりや風通しに合わせて選ぶ

場所に合った種類を選ばないと、枯れたり病害虫が発生する原因になります。例えば、北側の玄関なら日陰に強いヒイラギナンテンなどが向いています。
3. 配置バランスを考える

外構の低木の種類は豊富ですが、単体で植えるだけでなく、高さ・色・質感などのバランスを考慮して複数組み合わせると、より自然で立体感のある植栽になります。
低木の管理方法と注意点.
剪定

低木は手入れが比較的簡単ですが、樹形を整えるために年1〜2回程度の剪定が推奨されます。時期は種類によりますが、基本的には花後や秋頃に行うと良いでしょう。
水やり・肥料

植え付け直後は水やりをこまめにし、根付いてからは自然降雨で十分な種類も多いです。肥料も控えめでOKですが、春に緩効性のものを施すと元気に育ちます。
外構デザイン別|低木の使い方アイデア
ナチュラルガーデン

ローズマリーやアジサイ、カレックスなどを混植して、自然な風景を再現。雑木風の庭とも相性抜群です。
モダン外構

カラーリーフ系のコルディリネやグラス類を直線的に配置すると、すっきりとした印象に。砂利や石材と組み合わせるとさらに映えます。
和風のアプローチ

サツキやユキヤナギ、ドウダンツツジを使えば、季節感と落ち着きを演出できます。灯籠や飛び石との組み合わせも◎。
まとめ
外構の植栽に低木を選ぶことは、見た目の美しさだけでなく、手入れのしやすさや空間づくりの柔軟さにもつながります。今回ご紹介したように、外構の低木のおすすめ種類にはさまざまな魅力があり、組み合わせ次第で住宅の印象を大きく変えることができます。まずはご自身の住宅のスタイルや日当たり、目的に合わせて、最適な低木を選んでみてはいかがでしょうか?